LUMICARE COLUMN
海外のトップアスリートも
活用する
「近赤外線LED」による
疲労回復ケア
教えてくれたのは
日本大学文理学部体育学科 教授 小山貴之先生
みなさんは、毎日の疲れからどのように回復していますか?
デスクワークで凝り固まった肩、週末のスポーツで酷使した筋肉の痛み、休んでも残るだるさ…。対策をしていても「疲れが取れない」「効いている感じがしない」という方も多いと思います。
実は今、スポーツ業界や医療現場で使われてきた「光治療」が、自宅でも手軽に取り入れられる時代になっています。
光治療のなかでも注目を集めているのが「近赤外線LED」です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、海外のトップアスリートたちが日常的に活用する、科学的な裏付けのあるリカバリー方法です。
1.近赤外線LEDとは
2.光治療は日本の医療現場で長年使われてきた
3.近赤外線LEDの照射でエネルギーが増加
4.多くの海外アスリートが光によるケアを実践
5.近赤外線LEDによるケアを家で手軽に
1. 近赤外線LEDとは
近赤外線LEDとは、特定の波長の光を発する装置のことです。私たちの目には見えない「近赤外線」という光を、効率よく身体に届けられます。
光には、赤外線や紫外線など、さまざまな種類があります。波長によって、作用は異なり、殺菌作用の強いものや温熱効果を発揮するものもあります。近赤外線は、赤外線の中でも波長が比較的短く、光が身体の深い部分まで到達しやすいという特徴があります。
LED治療器の大きな利点は、レーザー治療器と比べてリーズナブルで、安全性が高いことです。また、照射面積を広く取れるため、広範囲のケアにも対応できます。さらに、複数の波長を組み合わせて使うことで、より効果的なケアが期待できるのもメリットです。

2. 光治療は日本の医療現場で
長年使われてきた
光治療は、長い歴史があるリカバリー方法です。日本では1980年代から光治療が使われ始め、1990年代後半には本格的に治療器が普及してきました。光治療の歴史は、実は海外と比べて日本の方が、光を使った研究や代替医療に長く取り組んできた実績があります。
もともと光治療は、整形外科領域での痛みの治療として発展してきました。損傷した箇所の修復や、東洋医学的なツボへの照射など、臨床の現場で効果が確認されています。また、レーザーメスや美容治療、がん治療など、さまざまな分野に応用されています。
近年では、痛みの治療だけでなく、光の特性を活かしてパフォーマンス向上やリカバリーに使用するケースが増えてきました。海外での研究も盛んになり、特にスポーツ医学の分野で注目を集めています。

3. 近赤外線LEDの照射で
エネルギーが増加
なぜ近赤外線LEDが疲労回復に役立つのでしょうか。その理由は、「ATP(アデノシン三リン酸)」にあります。ATPは、私たちが動いたり、考えたり、生きていくために欠かせないエネルギー源です。
ATPは運動や仕事などの活動をすると消費され、エネルギー不足になり、疲労を感じます。疲労から回復するには、ATPの量を増やすことが不可欠です。
光治療には、ATPの生成を促す効果があります。ATPは、細胞内にあるミトコンドリアによってつくられます。光の照射をすることでミトコンドリアが活性化し、エネルギー源であるATPが増加します。その結果、疲労回復やコンディションの向上につながるという仕組みです。
光のなかでも近赤外線が選ばれる理由は、身体の中にある水分に吸収されにくく、ミトコンドリアまで光が到達しやすいからです。
近赤外線LEDには、老化や体調の変化の原因となる「活性酸素種」を体外へ排出しやすくする作用や、血流の促進作用、身体を温める温熱作用もあります。特に温熱作用については、筋肉全体をしっかり温めることにより、血行が改善し、筋肉の張りやこりを和らげる効果が期待できます。


4. 多くの海外アスリートが
光によるケアを実践
近赤外線LEDを含む光治療は、海外のトップアスリートたちのコンディショニングに、広く使われているツールです。LEDとレーザーは、目的に合わせて使い分けられています。
特に光治療の認知度が高いのが、プロ野球界です。メジャーリーグでは全球団が光治療器を保有しており、ウォーミングアップやリカバリー、痛みのケアに日常的に活用しています。
近年、メジャーリーグの名門球団・ドジャースが、2000万円以上するリカバリーベッドを導入したことが話題になりました。このベッドには赤色LEDが組み込まれており、広範囲にわたって照射できる仕様になっています。選手のパフォーマンスを向上させる方法のひとつとして、LED治療が認められていることがわかるエピソードです。
アメリカでは野球以外にも、幅広い競技のプロチームや選手自身によって光治療が取り入れられています。例えば、国際的な大会に出場する選手やチームは、自ら治療器を用意し、日常のケアに取り入れています。
一方日本では、光治療器の医療機器としての認可の制約などもあり、LED治療器の使用はまだ限定的です。しかし、外国人選手が来日する際に自前の治療器を持参することも多く、それがきっかけで光治療を導入する日本のプロ野球選手が増えています。
私自身は、スポーツ現場でLED治療器を積極的に活用しており、肉離れなど筋肉にダメージを負った選手に対し、運動前に約15分照射しています。
LEDは筋肉が傷ついた後の選手に、再発リスクを下げる目的で運動前に照射されるケースが多く、選手自身が「動きやすさ」を体感しているという報告があります。
5. 近赤外線LEDによる
ケアを家で手軽に
これまで、プロアスリートや医療の現場で活用されてきた近赤外線LED。その技術が、今、家庭用として身近になってきています。
LEDは持ち運びしやすく、電源があればすぐに使えるため、日々の疲れを手軽にケアできる方法として注目されています。
美容機器として販売されている家庭用LED治療器のなかには、波長・出力・照射密度といった仕様が明記されていないものもあります。安全かつ効果的にケアするために、仕様が記載されているか確認して選びましょう。
&MEDICALが開発した「LUMICARE(ルミケア)」は、650nm(赤色光)と850nm(近赤外線)の二つの波長のLEDを組み合わせたケアアイテムです。首や腰に巻きつけるだけで、光と温熱の両方を同時に体感でき、気になる部位の疲れに効果的にアプローチできます。
血流を促進し、肩こりや腰痛などこわばった筋肉をほぐす効果が期待できます。また重要な神経が集中する首へ照射することで、身体の末端までケアができるのも特徴です。じんわりと温まる感覚が、日々の疲れを癒してくれます。
運動や日々の仕事で蓄積した疲れは、そのままにせずリカバリーすることが大切です。その選択肢のひとつが、海外アスリートも取り入れている近赤外線LEDを使った光治療です。
毎日のケアに取り入れて、しっかり疲れをリカバリーしましょう。

